随分と久しぶりの日記です。
最近何をしていたかというと「音楽」「店」「いつまでも世界は...」、何一つ変わりありません。
全てが円を描いて、繋がっていく感覚だけが少しあります。もちろんまだまだなんだけれども。
だし巻きや肉じゃがを作れるようになったり、お酒の事を勉強したりするのがとても楽しく、それは新しい曲ができた時のそれや新しいリズムに挑戦する時のそれと似ています。
お店で企画をするのはライブハウスで自主企画をするよりももっと些細な事に気を回さねばならず、とても勉強になります。
寺町商店街に店を構えることで、思いもよらない繋がりができたり、わざわざ会いにきてくれる人が増え、きっとこれが来年の「いつまでも世界は...」に繋がる事になるんだろうなと小さな予感がします。
まだまだ全てに追われている感は否めず、誰かに迷惑をかけることが多々ありますが、
どれに従事している時も気持ちが全て同じ方向に向き始めている感じがします。
そして最近見つけた答えのようなもの。
何か行動する為に必要なもの、何か心が動く為に必要なもの、誰かの心を動かす為に必要なもの、
それは全て同じものであり、「熱量」であるということ。
そこに明確なビジョンは必要なく、知識も経験もいらない。
何かが動くカロリーを生み出す熱量だけがあれば、
物事は、心は、勝手に動いていく。
昔から「ロックンロールはジャンルじゃねえ」という言葉が嫌いでした。でも「ジャンルではない」というのはとても正しい。でも説明がつかなかった。説明もできないくせにそうのたまう連中が嫌いで、そういう連中と同じ自分が嫌いでした。
明らかに「ロックンロールという音楽スタイル」からかけ離れているのに「これはロックンロールだ!」と血沸き肉踊っていたものの答えがやっと分かった気がした。
それは「熱量」でした。その熱気に当てられ、僕らは感動したり、踊り狂ったり、また一週間頑張れたり、自分の人生を変えられたりしてきたんだとやっとわかった。
もう一度言うけど、そこに明確なビジョンは必要なく、知識も経験もいらない。
でも人によっては「明確なビジョンを提示する」ことで、「知識や経験から生み出される」なにかで、熱量を発することがある。
それはどんな人かというのは我ら「凡人」たる全ての人間である。
「トマトソースを作る時に油っこくならない為に必要な事は油を乳化させることであり、その為にはトマトの種の部分が必要である」
「音がずれていては音圧が出ない、だけど、ずらすことがスウィングという感覚を生む」
「誰かが何かをしてくれたらありがとうと言う」
「四条通りを木屋町から西院まで繋いだ規模の音楽イベントをする」
色んな知識や経験、目標というものが練度の高い「熱量」を生み出すことがある。
そこに手を抜いてはいけないという事を忘れずにいこうと思います。
自分には能力がないと思うものは知識や経験、目標に頼ればいい。
脳みそをちゃんと使って生きていけばいい。
来年の「いつまでも世界は...」の開催日が5月29日、スタッフ募集も始まりました。
1月9日から僕のお店「カフェアンドバー大丈夫」のお昼の営業が始まります。
今年もあと少し、よろしくお願いします。