ワンマンの曲順がやっと固まりました。
まー正直まだリハーサルには入っていないんだけれども。
明日から。
ちょっとずつ。
固まったと言っても所々、
「ここにもう一曲新曲欲しい」とか書き込まれている、未完成な曲順ではあるのですが・・・・。
そう、まだ新曲作るつもりなんです。
いや、ほんと他のメンバー大変だなと思うよ。ごめんよ。
もう少しでできますから。
僕達ロックバンドにとって「30分」というのは慣れ親しんだ時間です。
ライブハウスで何組かが出る時はだいたい演奏時間「30分」。
僕は正直この「30分」が昔から苦手です。
もちろん今も。
そこに全身全霊をかけるべきで、
もちろんいつも全力だし、
それでも何もできないままあっと言う間に過ぎていってしまったり、
全力すぎて40分くらい経っていて後で怒られてしまったり、
練習不足だと言ってしまえば、本当にその通り、それまでの話です。
30分を想定して何度もリハーサルを重ねて、その「30分」でベストを叩き出す。
バンドとして階段を一段上がる行為なんだと思います。
でも。
でもでも。
(あ、ちなみに「でも」という言葉を連発するヤツは出世しないらしい、ははは)
曲を作っている時に「30分」の演奏を想定して曲を作るのはとてももったいないのです。
そんな事を作曲の時に考えている人がどれほどいるか存じ上げませんが、
僕は考える。
「30分」の中に6分の曲を何曲も詰め込む訳にはいかないし、
「30分」の短い中に起承転結の物語を作り出すには一曲がそれぞれ「起」「承」「転」「結」になるくらいのある程度の説得力のある曲でないといけない。
最終的には「そんなもん知った事か、ファ○クファ○ク」って精神状態になって、
「30分」の呪縛から解き放たれたように自由に曲を作るのだが、
それはそれ、一度縛り付けたモノを解き放った後のシワのようなものが残る。
なんだか洗い立ての白いシャツではないような気がしてしまう。
自分の想像力のカーテンがブワーッと、本当の意味で、ブワーッと広がっていない気がする。
いや、ほんと説得力のある曲を作るのは本当に大事だし、
正直「2分半」か「3分半」の曲が一番好きなので6分の曲なんて滅多に作らない。
それでも何の条件もない状態で行う作曲は本当に気持ちがいい。
それこそ「ブワーッ」です。
僕ら音楽家は人前で表現をして、もちろんその時が一番気持ちいいんだけど、
曲を作っている瞬間というのは本当に苦しくて、尚かつ気持ちいい。
絵を描く人はきっと真っさらのキャンバスを見ただけでアドレナリンが出ると思う。
それと同じでギターを持つ前、自分の想像の中であやふやにうねるメロディーを思い浮かべると、最高に楽しくなる。
一つの言葉からやがて一曲の歌詞へと派生していく物語を想像すると最高の映画を観ている気分になる。
そして、
それが実際に理想に近い形で表現できれば天国。
できなければ己の全てを呪いたくなるような地獄。
はは。はははは。・・・・、ほんと笑えない。
話がだいぶそれましたが、
ワンマンというある程度制限のない時間を約束された条件で曲を作るのは本当に楽しいし、
長い時間の中で起承転結、物語を紡ぐのは、
「30分」の中でそれをやるのとは全く別世界でとても刺激的です。
「30分」の呪縛に捕われている、ともし誰かが思ったら、
そこから抜け出す為だけにでも「ワンマン」をやる価値はある、と僕は思います。
おわり。