土曜日は木屋町DEWEYでTHEロック大臣ズのワンマン、
日曜日は京都MUSEでTHA BLUE HARBのアルバムリリースツアーワンマン、
に行ってきました。
音楽というものは色々な顔を持っていて、それを全て捉えるのはなかなかに難しい。少なくとも僕にとっては、ですが。
ロックンロールというものはライブハウスで、一つの夜を日々のしがらみから抜け出す手段として、とても有効なのです。
「お仕事お疲れさん、学校お疲れさん、今日は皆で楽しい夜にしよう」
そう言っていつもライブが始まる。楽しいショウを観て嫌な事なんて忘れてしまおう。
そして明日からまた頑張ろうゼ。
とても良いことだと思う。
でもそれだけではない何かを、いつも音楽というものに感じている。
THEロック大臣ズのワンマンは素晴らしいロックンロールショウだったけど、それ以上の何かがありました。
「そうなんだよ、これなんだよ!!」そう、何度もライブを観ながら思いました。
でも「じゃあ、どれ?」と言われてもうまく説明がつかなかった。
ただ興奮だけが冷めやらず、お酒を飲んで、帰り道THEロック大臣ズのCDを爆音で聴きながら帰った。
なんだろうと考える。
なんで皆何度も何度もCDを聴きかえしたり、仕事帰りにフラフラになりながらライブハウスに来るのだろう。
そんな事を考えながらTHA BLUE HARBを観に京都MUSEに行くと、
「誰も観たことない場所までぶっ飛ぼうゼ」
「俺達同じ世代だろ。未来は俺らの手の中。何ができるか少しずつ考えようゼ」
直接的で強烈な言葉が飛んでくる。
あーそうかと、すごく納得した。
この音楽は僕らに問いかけているんだ。
そして、僕はそれに耳を傾ける人間なんだ。
その音楽が、その夜だけで、終わらない。
その夜から日々の生活の観方が変わる、
出せなかった足が少し出せる、
あげれなかった声が少しあげられる、
輝いてたモノがくすんで見える、
灰色だった空が明るく見える、
音楽がそこまで僕らに作用する、
そんな音楽の一面。
ショウでもない、商売でもない、そんな部分に僕は土曜日興奮したのかと、日曜日に分かった。
やっぱり僕は音楽で人生が変わると信じているんだ。
THEロック大臣ズとTHA BLUE HARBを観て感じた何かはきっとコレで、
僕がやり続ける音楽がいつでもそれである為に僕はもがいてるんだと、
そんなことを梅雨に入った暑苦しい時期に、暑苦しく思いました。
終わり。