もう数日経ってしまいましたが、
ご来場いただいたお客さん、出演者の皆さん、LIVEHOUSE nanoのみんな、そして「いつまでも世界は...」ボランティアスタッフのみんな、
改めてありがとうございました。
「いつまでも世界は...」というものは僕が現状音楽をやるにあたって付きまとう、どうにも立ち行かない、面白いとは言えない状況を変えたくて
1年に一回何かを変えようと、心を動かそうと思ってやっているものです。
それのプレイベント、言ってみれば告知のようなイベントで宣伝的な要素が本来は強いものなのですが、
今年改めて思ったのは全く別物なんだなということでした。
「いつまでも世界は...」本祭とも全く違うし、告知のような要素ではなく、むしろ「本祭より面白くしてやるぜー!!」という純粋にイベントとしての対抗意識が強くあってしかるべきイベントなのだなと思いました。
ただ僕一人では本祭とプレイベントを対決させるような脳みそが2つ必要なことはできません。
では誰が「本祭よりも面白く」と思う事でそれぞれが対抗し、切磋琢磨できるのかというとそれはボランティアスタッフの皆なんだろうと思う。
プレイベントはボランティアスタッフに運営を任せているのですが、それを再認識させられました。
出演者の演奏もとても良かったし、お客さんも楽しそうで、僕もなんの不自由もなく演奏に集中できて、良い一日になりました。
何よりボランティアスタッフが一生懸命働いている様はライブにも匹敵するくらい感動的な光景でした。
でももっとできたんじゃないかと僕は今とても反省しています。
ボランティアスタッフの皆さんがもっと自分のイベントとして「盛り上げてやる」と思えるような方向性を示してあげるのが不十分だったんだろうと。
彼らにもっと自分で作り上げる事、状況をコントロールする事、何かを他者に与える事、その楽しさや素晴らしさをもっと伝えてあげなければいけなかったです。
彼らはこのイベントを人生をかけて取り組む課題としている人間ではないのでいつか去っていきます。
でも、というよりも、だからこそ、その短い時間の間に僕は伝えなければいけない事がもっとたくさんあるんだと今頃気づきました。
本当に申し訳ない。
あと1ヶ月、彼らともっと話をしようと思います。
そして何か大事なものを彼ら自身が見つける手助けをしてあげなければいけない。
そして彼らには死ぬまでとは言わないまでも長い時間を一緒に過ごす仲間に、そして旅立っていっても「いつまでも世界は...」があったからこそ強く生きていける友人達になってほしい。
エモすぎて少し気持ち悪いくらいの事を書いてしまったけど、
本心なのでこのままにしておきます。
あと1ヶ月。
ボランティアスタッフもまだまだ募集しています。
参加したい人は連絡ください。
いつでも待ってます。
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by tombstone-blues
| 2018-05-02 18:23
| 音楽
「怪物と闘う者は、闘いながら自分が怪物となってしまわないようにするがよい。長いあいだ深淵を覗き込んでいると、深淵もまた君を覗き込むのだ」という哲学者ニーチェの言葉があります。
アニメ好きにはよくなじみのある言葉であって、中二力を存分に発揮するにはうってつけの名台詞で、
西島もご多分に漏れませんが、最近このことを真面目に考えています。
これを今までは「ミイラ取りがミイラになる」的発想でストッパー、戒めのように考えていたのですが、
きっとそれは違う、と思い直すようになりました。
自分の闇の部分よりももっと先の闇を見つめてみないといけないと思っています。
覗き合いの双方向を超えてもう少し先に踏み込んでみようかと。
最近は自分の意地の悪さや構って欲しがりの気持ち悪さに辟易してます。
もっと自分の深淵を覗き込もう。
自分の怪物的な部分を受け入れて、なんて甘いことは言わずに。
暗闇よりももっと深い闇を覗き込んでみようと思います。
誰も覗いたことのない闇にももしかしたら希望はあるかもしれない。
そうやって怪物になって、今までの人間を超えた新しい感情や考え方を生んでみようと思います。
さて、どうやるか、なんですが。
難しいですね。
今日も演奏です。
深淵に揺さぶりをかけてみよう。
うちのかわいいスタッフ達(おっさん含む)が作り上げるイベント「いつまでも世界は...前月祭SAKIDORI」。
14時スタート、ザ・シックスブリッツは17時半からです。
お待ちしております。
てか、一年ぶりに書いたけど、これ誰か見るのだろうか?
とりあえず書いておこう。うんこうんこ。
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by tombstone-blues
| 2018-04-29 08:08
| 雑記
5月28日京都のライブサーキット「いつまでも世界は...」終了しました。
改めて皆さんに感謝を。
本当にありがとうございました。
遊びにきてくれたお客さん、出演してくれた皆さん、会場のスタッフの方、「いつまでも世界は...」運営チーム、ボランティアスタッフの皆さん、ザ・シックスブリッツのサポートメンバーのみんな、協賛していただいてる店舗の方々、デザインをしてくれてる人、HP作ってくれてる人、HPを英語に翻訳してくれてる人、これから感謝する人がどんどん増えていく。
だんだん大きくなってくこのイベントをなんとか毎年無事終わらせることができて
「まー、西島さんのとこのまもるくん頑張ってはるな〜、偉いな〜すごいな〜」と言われることも増えてきて
まー正直自分でも少しずつだけど、まともな人間になれてきているな〜なんて思ったりもして
まーでもやっぱり毎年怒られたり、悲しませたりして、ほんと申し訳ありませんという状況をいくつか作り出していて
ほんと申し訳ありません ごめんよ 来年にはもう少しまともになります
と思っています。
そんな訳でやっぱり僕はどこにでもいるあなた達と何一つ変わらない。
お仕事行って、学校行って、納得いかない事を我慢して、それを変える為にちょっと頑張ってみたけど失敗して誰かに怒られたり、馬鹿にされたりしているあなた達と何も変わらない。
僕ができることはきっとあなた達にもできます。
すごいなー偉いなーと思う事も頑張ればやれんこともない。
能力じゃなくて、人間としてどうありたいか、だけです。
ある人が最近良い話をしてくれました。
人間として100ある人間が1割の力を出し切れば10になる。
人間として10の人間が全力を出し切れば同じ10です。
もっと言えば1%しか能力を出せない人間も、人間として1000あれば同じ10。
分かりにくいかな?
全力を出し切れる人間が、全部さらけ出せる人間が素晴らしいとされる価値観が全てではないよという話だと僕は解釈してます。
そんなエキセントリックな人間ばかりじゃないよ、世の中は。
そんなしがらみを振り払った生き方ができる人間ばかりじゃないよ。
でも人間として成長できるなら、普通の生き方をする人間もいつか、全力でさらけ出した人間達にも劣らない素敵な事がきっとできますよ、というお話だと僕は思います。
僕もそうありたい。
あなた達もきっとできます。
来年も「いつまでも世界は...」必ずやります。
「僕にも会場を一つ任せてくれ!!」とか「私はこんなことができる!!」とか、誰かがうちの店に言いに来てくれるのをまた1年間待ってます。
そうやって何か一歩踏み出す人間が一つ成長をしていくんだと思います。
また来年お会いしましょう。
おつかれさまでした。
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by tombstone-blues
| 2017-06-06 12:25
| 音楽
「何かを終わらせること」はどうにもこんがらがってしまった気持ちを整理する為にある。
と僕は思っている。
それは僕が何も終わらせた事がないからかもしれない。
何かをやり遂げた事がないからかもしれない。
僕の想像力が現実の枠組みなんか超えたところのものばっかり見ているからかもしれない。
逆に僕に想像力が足りないから、「終わる」時の美しさを感じ取れないからかもしれない。
どれにせよ、僕はどうしても「始めた事を終わらせる」という行動を前向きに捉える事ができない。
また僕より年下のバンドが解散する。
THE天国カーってバンドだ。
彼らを批判する訳ではない。
「いつまでも世界は...」を最後の演奏の場として選んでくれたことをとても光栄に思う。
こけし君とは気持ちが通じているのか通じてないのかよく分からない話をいつもする。
花子は一緒にOTODAMAで風営法改正の署名活動をした中だし、この前は東京で泊めてもらってアイドルの写真を眺めて「誰が一番好みか」という話を朝までした。
そこには元メンバーのハル君もいた。
ムカイは元気にしてるかな。
バイト先が一緒の縁でシックスブリッツのサポートをすることになったムカイが「今やってる天国カーってバンド、超かっこいいんでいつせか出させてください」と言ってきたのを今でも覚えている。
ムカイ君はアホなので、そんな一生懸命なアプローチをするようなやつではないと思っていた。
で、その時期はまだ全出演者にいつせかってどんな気持ちでやっているかみたいなお話をしに行っていたので(すごい事をやっていたな)、THE天国カーとも話したいと言ったら、メンバー全員で来てくれたのを覚えている。
こけし君が「トリやらせてください」と言うので、意地悪な僕は都雅都雅のトリを任せた。
有名バンドがひしめく激戦の時間帯に大きなハコでトリを任された若者達は案の定苦戦して、
「悔しい思いもしたけどやり切ったりましたよ」と後々話してくれたのもすごく覚えている。
記憶とか都合のいいようにすぐすり替わるし、こんな風にTHE天国カーに関する記憶を思い起こしても、
きっと嘘っぱちなんだ。
美しいものとして額面に入れる事ができない。
THE天国カーが解散することになった色々な、とても複雑に入り組んだ、バンドを取り巻く全ての事柄を僕は恨む。
素晴らしい音楽を5月28日に殺す何かを僕は恨む。
きっとTHE天国カーは最高にかっこいいライブをすると思う。
「いつまでも世界は...」は墓場なんかじゃない。
全員観に行ってくれ。
最高の舞台に変えてやってください。
その後は僕が受け継いでいく。
5/28開催京都のライブサーキット「いつまでも世界は...」
公式HP
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by tombstone-blues
| 2017-05-10 21:04
| 雑記
先日僕が主催していますライブサーキット「いつまでも世界は...」の第一弾出演者発表がありました。
第一弾で59組が発表されて、自分でも「え?」ってなりました。
数が多い。
まだ全出演者の半分もいってないんだと思うと、びっくりが過ぎる。
いつの間にやら自分のやっている事にびっくりしてしまう程の規模になっていました。
今年も頑張ります。
でも昨日まで寝込んでました。頑張れてませんでした。
風邪を引いて一度も目を覚まさないまま長時間眠りこけ、目が覚めた時には首に激痛が走っていました。
今度は首の激痛で眠れず、朝までもんどりうって、危うくまた風邪をひくところでした。今は大丈夫。
今年は出演者のラインナップにTHEロック大臣ズがいません。
解散をしやがる。
僕はどうにも割り切れず、コメントも断ってしまった。
彼らには本当に申し訳ない気持ちだけど、
宣伝の為にコメントをすることがどうしてもできず、
かと言って、彼らのコメントを自分のアイデンティティを示す場所にするのも違うと思い、
書いたいくつかのコメントも闇に葬り去りました。
THEロック大臣ズが
「自分たちが定めた期間内に、自分たちが定めた目標に届かなかったこと」
を解散の理由の一つとしてあげて、尚かつそれを公表したことは、
僕が大切な約束を守れなかったことに等しい。
本当に悔しい気持ちでいっぱい。
音楽に「目標」なんて必要ないと僕は信じています。
僕にとって音楽をやるモチベーションは「音楽が好きだから」ただそれだけしかないです。
今でもザ・シックスブリッツが解散するとしたら理由は「飽きたから」しかないと思ってます。
でも「目標を立てること」が音楽をやるモチベーションになっているバンドがたくさんいるのは承知しているし、例えそういう気持ちでも良い音楽がそれを持続していける世の中を作ることが僕と「いつまでも世界は...」の目標です。
それなのに、なんて無力。こんなにも近くて、こんなにも大好きなバンドが。
勝手に守るつもりだった約束を果たす前に大切なバンドが一つ消えていきます。
それを前向きに捉える行為自体が僕には嘘っぱちなので、何も彼らに送る言葉が浮かびません。
彼らの解散を前向きに捉えた時点で僕の夢を裏切る事になるので、とても大きな敗北として心に刻む事しかできません。
今でも彼らに会うと「ごめんな」と勝手に盛り上がった気持ちが出てきそうになるのを堪えます。
もっと良い音楽を作って、もっと良い演奏ができるようになって、もっとすごい事ができるイベントを作ろうと、布団の中でしかめっ面で考えた2月の頭でした。
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by tombstone-blues
| 2017-02-16 03:11
| 音楽